ヨーロッパって言うと、フランス・イタリア・スペインあたりが王道だけど、「ボスニア・ヘルツェゴビナ」って聞いたことある?
正直、自分も世界一周中に行くまでは「内戦の国」くらいのイメージしかなかった。
でも実際行ってみたら、歴史・自然・人の優しさが詰まった“超穴場”だった。
一人旅好き、ノマド、カップル旅にも推したい国。
この記事では、
CHECK
・ボスニア・ヘルツェゴビナってどこか
・ボスニア・ヘルツェゴビナのおすすめスポット
・ボスニア飯について
・治安について
・ボスニア観光のアクセス方法
・ボスニア観光の注意点5つ
を紹介します!
今回この記事を書いている私は、
こちらも合わせてどうぞ。

ボスニア・ヘルツェゴビナってどこ?

どこにあるの?
ボスニア・ヘルツェゴビナは東ヨーロッパのバルカン半島にある内陸国。
クロアチア、セルビア、モンテネグロに囲まれてる。
「旧ユーゴスラビア」の一部だった国のひとつで、1990年代に内戦があったことで知られてる。
ちなみに、国名が長いから略して「ボスニア」って呼ばれることが多いけど、
正確には「ボスニア地方」と「ヘルツェゴビナ地方」の2つの地域からなる共和国。
首都は?
首都はサラエボ。
第一次世界大戦のきっかけになった「サラエボ事件」の舞台として世界史でも有名。
今は多文化が共存する独特な雰囲気の都市になってる。
通貨は?
通貨はコンバーチブル・マルク(BAM)。一部ユーロも使えます!
言語は?
公用語はボスニア語、クロアチア語、セルビア語。
ただ、どれもめちゃくちゃ似てる(ほぼ方言レベル)なので、現地ではあまり分けられてない印象。
英語は若者や観光地であれば通じるけど、年配の人やローカルなお店では使えないことも。
ちなみに中国人観光客が多いせいか
「ニーハオ」とめちゃくちゃ声かけられます。
宗教は?
国民の約半分がイスラム教徒(スンニ派)、その他にカトリックや正教徒もいる。
モスクもあれば教会もあって、多文化が共存してる空気感が街全体にある。
ボスニア・ヘルツェゴビナのおすすめスポット
サラエボ|歴史と多文化が交差する首都

サラエボは、イスラム、キリスト、ユダヤ文化がミックスした不思議な空気の街。
路地裏に入るとアザーン(イスラムの祈りの声)が流れてたり、ヨーロッパ的なカフェがあったり。
サラエボで行って良かった場所
- バシュチャルシヤ:トルコ風の旧市街。屋台が並んでて、ケバブやチャイが楽しめる。中東感とヨーロッパ感のミックスがたまらない。(写真上)
- ラテン橋:第一次世界大戦のきっかけ「サラエボ事件」の現場。世界史好きはテンション上がる。

- サラエボ・トンネル博物館:内戦中、人々が食糧を運ぶために掘ったトンネル。ここは実際に行って、ボスニアのリアルな歴史を感じた。

モスタル|一度は見たい“あの橋”と石畳の街

モスタルは、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部にある観光都市。
「スタリ・モスト(旧市街の石橋)」で知られていて、世界中の旅人がここを目当てにやってくる。
スタリ・モスト(Stari Most)|モスタルのシンボル
モスタル=この橋と言っても過言じゃない。
オスマン帝国時代(16世紀)に建てられた歴史的な石橋で、モスタルの名前の由来にもなってる。
- 川の水は信じられないほどエメラルドグリーン
- 夏になると、地元の若者が橋の上から川にダイブ
- 橋の上から見る旧市街の景色は「これぞ東欧の絶景」って感じ
ちなみにこの橋、内戦で一度壊されたけど、世界遺産として再建されてる。
悲しい過去と、今の美しさが共存する場所。
ボスニア飯が予想外にうまい
旅中に必ず食べてほしい、ボスニア・ヘルツェゴビナの国民食が「チェバプチチ」!

🍖 チェバプチチの特徴
- 牛肉やラム肉のミンチを細長く丸めて炭火焼き
- 外はカリッ、中はふっくらジューシー
- 味付けはシンプルで、肉そのものの旨味が際立つ
値段もそこまで高くはないので、必ず食べてほしい!飛びます!
🥖 どうやって食べるの?
- レピニャ(薄焼きパン)に挟んで食べるのが一般的
- 付け合わせは…
→ 刻み玉ねぎ
→ ヨーグルトソース or カイマック(発酵クリーム)
→ 唐辛子ペースト「アイヴァル」
辛いの苦手な方は、事前に店員さんに伝えておこう!あっちの方々は限度を知らないので、、、。
💡 どこで食べられる?
1皿5〜8チェバプ入りで、価格は500円前後(観光地価格)
ローカル食堂(ファストフード系)で気軽に食べられる。
店によっては「アジア人」に対して差別意識がある方もいて、、
私は他の欧米のお客さんより明らかに意図的にご飯の量を減らされることがありました。
ボスニア・ヘルツェゴビナの治安って大丈夫?
「内戦のイメージがあって不安…」という人も多いけど、現在のボスニアは基本的に安全な国。

治安のポイントまとめ
- 観光地(サラエボ・モスタルなど)は比較的安全
- 凶悪犯罪はほとんど報告されてない
- 観光客に対してフレンドリーな人が多い
浮浪者やホームレスの方も少なく、危険な臭いは一切なかった!
ただし、町の至るところに「戦争の傷跡」がまだ残っていて、場所によっては銃弾もある。
そういう痛々しさは感じられます。
⚠️ 注意すべきポイント
いくら治安が良いとはいえ、海外なので最低限の注意は必要。
注意点 | 内容 |
---|---|
スリ・置き引き | 混雑したバスやマーケットで注意。バッグは前に。 |
夜道の一人歩き | 特に人通りが少ない道や裏路地は避ける。 |
地雷エリア(山岳部) | 一部の地方エリアには未撤去地雷も。登山・ハイキング時は要注意。観光地では心配なし。 |
👮♂️ 警察やトラブル対応
- 英語は通じにくい場合あり(翻訳アプリがあると安心)
- トラブル時は、宿のオーナーや観光案内所が頼りになる
- SIMカードがあれば、ネットで情報確認もすぐできる
街の中心地にはWi-Fiがしっかり整備されていて、SIMカードがなくても街を歩けました!
日本よりネット環境が整備されてる!
ボスニア・ヘルツェゴビナへのアクセス方法|周辺国からの行き方まとめ
ボスニアは日本からの直行便がないから、基本的には周辺国からの陸路移動がメイン。
バルカン半島を周遊してる人なら、バス移動がコスパ最強!
🚌陸路で入る場合
🇭🇷 クロアチアから(ドゥブロヴニク or スプリット)
一番ポピュラーなのがクロアチア経由でモスタル入りのルート。
ドゥブロヴニク → モスタル(バス)
- 所要時間:約3〜4時間
- 料金:約15〜20ユーロ
- 1日数便あり(バス会社:FlixBus、Globtourなど)
👉 車窓からのアドリア海と山の景色が絶景。下の写真がその様子。ちょうど夕焼けの時間だったので、カメラ向けている観光客も多かった!

スプリット → モスタル or サラエボ(バス)
- スプリット → モスタル:約3.5時間
- スプリット → サラエボ:約5時間
🇲🇪 モンテネグロから(コトルやポドゴリツァ)
モンテネグロからもバスで入国可能。
特にコトル → モスタルはバックパッカーに人気。
- 所要時間:約6〜7時間(国境待ち次第)
- 山道なのでちょっと揺れるけど、絶景ルート
- 1日1〜2本程度と少なめなので要予約
🇷🇸 セルビアから(ベオグラード)
- ベオグラード → サラエボ:バスで約7〜8時間
- 電車もあるが、本数&所要時間的におすすめはバス
🛬 空路で入る場合
ボスニアにはいくつか国際空港もあるけど、選択肢は限られてる。
- サラエボ国際空港(SJJ)
- モスタル空港(季節限定のヨーロッパ便のみ)
- ヨーロッパの主要都市からはLCCも飛んでるけど、本数は少なめ
👉 日本から行く場合は、イスタンブール経由やウィーン経由が現実的。
ボスニア観光の注意点まとめ5つ

ボスニア・ヘルツェゴビナは基本的に平和で旅しやすい国だけど、旅を快適に楽しむために事前に知っておきたい注意点を紹介!
❶ 地雷が残る地域もある(※観光地は基本的に安全)
ボスニアは1990年代に内戦を経験していて、一部の山間部や地方に未撤去の地雷が残っていると言われている。
- サラエボやモスタルなどの観光都市は問題なし
- ハイキングや自然探索をする場合は舗装されたルート以外に入らないように注意
- 公式ガイドや現地ツアーを利用すると安心
❷ 現金は必須!カード使えない店も多い
ボスニアではクレジットカードが使えない飲食店・バス・土産物屋がまだ多い。
- 現地通貨は「コンバーチブル・マルク(BAM)」
- ユーロも一部で使えるけど、基本は現地通貨が安心
- 街中のATMや両替所で入手可能(手数料はやや高め)
👉 小さなカフェ・市場・バスの切符売り場では特に現金が必要!
❸ 公共交通はゆるめ、バス移動がメイン
ボスニアでは鉄道が発達していないため、都市間の移動はバスがメイン手段。
- 時刻表はあるけど、時間通りに来るとは限らない
- バスターミナルには英語表示が少ない場合もある
- Googleマップより、バス会社の公式サイトや掲示板が正確
👉 余裕を持ったスケジュールが大事!
❹ スリ・置き引きには最低限注意
観光地やバスターミナルなどでは、スリや置き引きのリスクもゼロではない。
- バッグは体の前で持つ
- 荷物はカフェや駅のイスに放置しない
- 夜間の一人歩きは控える(特に裏路地)
❺ 言語の壁はあるが、なんとかなる
公用語はボスニア語・クロアチア語・セルビア語。英語が通じるのは若者や観光地メイン。
- 観光客の少ないエリアでは英語が通じない前提で動くと安心
- 翻訳アプリは必須アイテム
- 現地の人は親切なので、カタコトでも身振り手振りで通じること多い
ボスニア・ヘルツェゴビナ、ガチで行って良かった。
観光地としてはまだまだ穴場だけど、だからこその魅力が詰まってる。
歴史を感じたい人にも、静かに旅をしたい人にもピッタリな国。
世界一周してる中で、「もう一回行きたいな」って思えた数少ない国の一つ。
もしバルカン半島を旅するなら、絶対外さないでほしい。