ヨーロッパ周遊中に立ち寄った街、ハンガリー・ブダペスト。
正直、ここまで印象に残るとは思ってなかった。
歴史、建築、温泉、そして夜景。全部が想像以上。
今回は、スロバキア・ブラチスラヴァから電車で入国して、4泊5日で回ったブダペスト旅のリアルをまとめてみた。
今回この記事を書いている私は、
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ブダペストへの行き方|ブラチスラヴァから電車でGO

今回のハンガリー入りは、スロバキアの首都ブラチスラヴァから鉄道で。(世界一周中だったので)
国境越えの電車移動ってワクワクする。
利用したのはオーストリア国鉄(ÖBB)の直通列車で、アプリは「Omio(オミオ)」で簡単に検索&予約できた。
チケットはモバイル上で表示できるから、紙に印刷する必要なし。こういうの地味にありがたい。
所要時間は約2時間半。料金は15ユーロくらい(日本円で約2,500円)
クレジットカード決済で一瞬。
電車は2等車で充分快適だったし、途中の景色も田舎ののどかな風景が広がってて、移動中も退屈しない。

国境を越えるといっても、パスポートチェックは一切なし。EU圏内ってこういうところがほんとに楽。
発着はこんな感じ:
- 出発駅:Bratislava hl.st.(ブラチスラヴァ中央駅)
- 到着駅:Budapest Nyugati(ブダペスト北駅)
朝・昼・夕方と何本も走ってるから、スケジュールの都合に合わせやすいのも助かる。
ちなみに私は昼過ぎに出て、夕方にはブダペスト到着。そのままホステルにチェックインできるちょうどいいタイミングだった。
ちなみに、「オーストリア国鉄」って聞くとオーストリア行きしか対応してないイメージあるけど、実際は中欧の都市を幅広くカバーしてる。ブラチスラヴァ→ブダペストのようなマイナー移動でも使えるから要チェック。
荷物の制限も特にないし、大きめのバックパックでも余裕でOK。乗り込む前にプラットフォームの表示をよく確認して、座席番号に従って乗車すれば問題なし。
旅の始まりは移動から。快適な鉄道旅でテンションも自然と上がった。
泊まったホステル:Avenue Hostelが最高だった

ブダペストでの宿は、中心地にあるAvenue Hostelを選んだんだけど、これが本当に大正解だった。
場所はオクトゴン駅(Oktogon)から徒歩すぐ。大通りに面してて、アクセスめちゃくちゃ良い。
周辺にはスーパーやレストランも多くて、初めてのブダペストでも不安ゼロ。
宿泊費は1泊約2,000円。しかも朝食付き。
ヨーロッパでこの値段は奇跡レベル。
部屋はドミトリータイプで、ベッドごとにカーテンとコンセント、ライト付き。
プライバシーもしっかり守れるし、夜は割と静か。
ホステル内は全体的に清潔感があって、共用スペースも広くて居心地よかった。

で、感動したのが無料の朝食。
毎朝キッチンに行くと、焼きたてのパン、リンゴやバナナなどのフルーツ、ゆで卵、ホットコーヒーがずらっと並んでる。
朝からしっかりエネルギー補給できて、観光へのやる気が爆上がりした。

スタッフもフレンドリーで、英語も問題なく通じる。チェックイン時に地図をもらって、観光地のアドバイスをくれたのもありがたかった。
あと、地味にうれしかったのが荷物預かりサービス。チェックアウト後も荷物を無料で置かせてくれて、夜のバスまで街歩きできた。
Avenue Hostelは、節約派バックパッカーから「安くて立地良いとこがいい」って人まで全方位におすすめできる宿。
もしまたブダペストに行くことがあったら、間違いなくここに泊まる。
ブダペストで実際に行ったおすすめスポット
① 国会議事堂(Hungarian Parliament Building)

まず最初に言いたいのは、夜の国会議事堂は絶対に見てほしい。
これまで色んな国の建築見てきたけど、ここまで“神々しい”って感情になったのは初めてかもしれない。
ライトアップされた姿は、もはや芸術。ドナウ川沿いにぼんやりと浮かび上がるあの姿は、正直「ハンガリーに来てよかった」って思えるレベル。
何かの記事で、「世界で2番目に美しい国会議事堂」って紹介されてたんだけど、もう納得しかない。
ちなみに1番はルーマニアの国会宮殿らしいけど、そっちはまだ見てない。でも、個人的にはブダペストのほうが断然好き。
内部見学もできるらしいけど、今回は時間がなくて外観のみ。でも、それだけでも圧倒される迫力。写真では伝わらない、この“荘厳さ”、現地でぜひ体感してほしい。
② 聖イシュトバーン大聖堂(St. Stephen’s Basilica)

ブダペストで最も有名な教会のひとつ。とにかくデカい。
遠くからでも「あ、あれだわ」って分かる存在感。
観光客も多くて中に入るのは断念したけど、外観だけでも見る価値あり。
ちょっと離れて眺めると、建物全体のバランスとかシンメトリーの美しさがよく分かる。
「宗教建築ってなんでこんなに心に響くんだろう?」って不思議な気持ちになった。
あと、この周辺の広場も落ち着いてて、アイス食べながらベンチに座ってのんびりするのもあり。実際にそうしてる人も多かった。

③ セーチェーニ鎖橋(Chain Bridge)

ドナウ川に架かる、ブダとペストをつなぐ象徴的な橋。
名前のとおり、鎖を使って吊ってあるクラシックなデザイン。昼間に歩いて渡ったけど、川と町並みのコントラストがめちゃくちゃキレイだった。
渡ってるときは風が気持ちよくて、「これがヨーロッパ旅だな〜」ってちょっとセンチメンタルな気持ちに。笑
夜はライトアップされて、さらにロマンチック度アップ。カップルで来たら最高にいい雰囲気になりそう。1人でも…悪くない。
ちなみに、世界最長の鎖橋って聞いたことあったけど、本当かどうかはよく分からん。
距離は500mくらいあるのでまあ長いかも。
それでも「美しさ」ならランキング上位に食い込むはず。
④ ドナウ川の靴(Shoes on the Danube Bank)

ここはただの観光スポットじゃない。
第二次世界大戦中、ナチスに捕らえられたユダヤ人たちが、靴を脱がされてこの川岸で処刑されたという歴史的な場所。
地面に並んでるのは、鉄でできた“靴”のモニュメント。
そのリアルな形状と無造作な並び方が、まるで“そこに人がいた”ことを強烈に想像させてくる。
ちょうど2週間前にポーランドでアウシュビッツを訪れていたから、余計に心が締めつけられた。
川辺で悲しそうに見ていた外国人の姿も印象的だったし、観光の合間にこういう“忘れちゃいけない場所”に立ち寄ることの大切さを感じた。
⑤ セーチェーニ温泉(Széchenyi Thermal Bath)

ブダペストの名物といえば温泉。しかも水着で入る混浴スタイル。人生初の海外温泉、テンション上がらないわけがない。
施設は宮殿みたいに豪華で、外にあるプールみたいな温泉は本当に気持ちよかった。
お湯はぬるめだけど、気温が低い日だったから逆にそれがちょうど良かった。
入場料は約5,000円(13,000フォリント)で、現地ではちょい高めだけど、価値はある。
ロッカー完備、館内清潔、水圧もいい感じ。ほんと、1日中いられる。
…ただ、ここに行く途中、電車のチケット買い方が分からなくて、無賃乗車してしまい、罰金6,000円払うハメに。アホすぎる。
係員に止められて罰金の説明されるとき、笑ってごまかすしかなかった。でもちゃんと払った。みんなはちゃんとチケット買って。
セーチェーニ温泉の中には「Beer Spa(ビールスパ)」っていう変わり種温泉もあって、これがめちゃくちゃ面白い。
90分で約7,000円。
専用の樽風呂に入って、ビールを飲みながら、ビール成分入りのお湯に浸かるっていう謎に豪華な時間。

実際に入ると、ちょっと泡立ってて匂いもほんのりビール。
しかし体がビール臭くなるのが欠点。
もちろん、飲む用の生ビールも飲み放題だから、お酒好きにはたまらない空間だった。

まとめ|ブダペストは“知るほどハマる”街だった
ブダペスト、観光地としては少し地味なイメージ持ってたけど、行ってみたらその奥深さにびっくりした。
歴史、文化、建築、温泉、ビール、夜景、全部詰まってる。しかも物価もヨーロッパの中では良心的。
「派手さより深みのある旅したい」って人にめちゃくちゃ刺さる街。ヨーロッパ旅の中継地点にもぴったりなので、ぜひルートに組み込んでみて。