アルゼンチン・パタゴニア地方にあるペリトモレノ氷河(Glaciar Perito Moreno)は、世界でも珍しい「前進する氷河」。
長さ約30km、幅5km、高さは最大60m以上もある巨大な氷の塊で、氷河の先端がロス・グラシアレス国立公園の湖に突き出している。
崩れ落ちる瞬間はまさに自然のショータイムで、地響きのような轟音が響き渡る。
日本では絶対に見られないスケール感で、まるで『ワンピース』の青キジがアイスエイジを放った後みたいな光景が広がる。
この記事ではそんなペリトモレノ氷河を見るための完全ガイドをまとめてみた。
今回この記事を書いている私は、
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ブエノスアイレスからエル・カラファテへ

ペリトモレノ氷河の玄関口となる街はエル・カラファテ。
首都ブエノスアイレスからは飛行機で約3時間。
到着したのは1月の真夏だけど、パタゴニアは南極に近い緯度なので半袖では少し肌寒い。
夜9時でも空が明るく、南半球ならではの感覚にちょっとテンションが上がる。
空港は市内から距離があるので、空港内のバス窓口でチケットを買って市内まで移動。

片道1000円程度で乗車。本数は30分に1本出てる。クレジットカードも使えるのがありがたい。
エル・カラファテの宿事情

今回泊まったのはHostel Inn Calafate。
1泊約2,500円で、パタゴニア地域の中では安め。
市内中心地からは少し離れているけど、バスターミナルが近くて移動は楽。
物価が高いエリアなので、安宿は早めに予約しておくのが正解。
朝食付きでキッチンも使えた。
パタゴニア地方の物価はヨーロッパ並みなので自炊するのが良いでしょう。
スーパーも歩いて10分くらいのところにある。
ペリトモレノ氷河への行き方

行き方はめちゃくちゃシンプル。
エル・カラファテのバスターミナルで、グラシアレス国立公園行きのバスチケットを購入するだけ。
バスターミナルはここ🔻
旅行会社はいくつかあるので、出発時間や値段を比較して選べばOK。

出発時間に再びバスターミナルに集合し、今回はアメリカ人3人とイギリス人1人と一緒に中型バンに乗車。
車窓からは青く透き通る湖が…「南米の大自然ってこれか!」と何度もシャッターを切った。

ロス・グラシアレス国立公園に到着

国立公園の入口に着くと、係員がバスやバンに乗り込み、入場料をチェック。
俺は事前にチケットを買っていなかったので、その場で購入(約7,000円/クレカOK)。
公園の名前にもなっている「ロス・グラシアレス(Los Glaciares)」はスペイン語で「氷河たち」という意味で、世界遺産にも登録されている。
駐車場からは自由行動。公園内には複数の遊歩道(ミラドール)が整備されていて、短距離から長距離まで好みに合わせて選べる。
木製のデッキと階段がしっかり作られていて、初心者でも歩きやすい。
ルートによっては氷河を上から見下ろす角度になったり、真横から迫力ある姿を眺められたりと景色が変わる。
まずは歩いて3分ほどで湖の見えるスポットへ。

どこから撮ってもキレイに撮れる。
観光客もあまり多くないのでシャッターチャンスはたくさん!
圧巻のペリトモレノ氷河

どのようなコースを歩いても最後にはここに着く。
全長約30km、奥はアンデス山脈の方まで続く真っ白な氷の大地。
氷河は年間約800m(1日約2m)も前進していると言われ、
それでも30分に一度くらいの頻度で氷の塊が崩れ落ちては轟音を響かせる。
その音は「ドーン!」というより「ズガガガガッ…」と地響きのようで、思わず鳥肌が立つレベル。
氷河の色はただの白じゃなく、場所によっては鮮やかな青や透明感のある水色に見える。
これは長年圧縮された氷の密度が高く、光の反射で青く見えるかららしい。
なかなか氷河全体を撮るのは難しいけど、最近話題の360°カメラなら自分と氷河を撮ることができた。

氷河をもっと楽しむ方法

私はやらなかったけど、ペリトモレノ氷河ではこんな体験もできる。
- 氷河トレッキングツアー
専用のアイゼンを装着して氷河の上を歩くアクティビティ。小さな氷の洞窟や亀裂を間近で見られる。 - ボートツアー
氷河の先端ギリギリまで近づける船に乗って、水面から見上げる氷の壁は迫力満点。
体力や時間に合わせて選べるので、次回はぜひ挑戦したい。
帰路とまとめ
帰りも同じバンでエル・カラファテまで戻り、半日ツアーは無事終了。
天気が良かったおかげで最高の景色が見られたし、ペリトモレノ氷河は間違いなくパタゴニア旅のハイライト。
まとめ:ペリトモレノ氷河観光のポイント
- ブエノスアイレスからエル・カラファテへは飛行機で約3時間
- 空港から市内はバス移動、チケットは空港内で購入可
- 氷河へはバスターミナルから国立公園行きのバスで約1時間半
- 入場料は約7,000円(クレカOK)
- 氷河トレッキングやボートツアーも選択肢に
- 夏でも防寒着必須
パタゴニアの大自然を体感するなら、ペリトモレノ氷河は絶対外せない。