南米を旅してると必ず耳にするのが「ブエノスアイレスは南米のパリ」
サッカー好きには、マラドーナやメッシの聖地でもあるこの街。
今回はイグアスの滝のあるプエルト・イグアスから夜行バスで17時間かけて訪れた、
2泊3日のブエノスアイレス旅をまとめる。
今回この記事を書いている私は、
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プエルト・イグアスからブエノスアイレスへ夜行バス移動

プエルトイグアス市内のバスターミナル窓口で直接チケットを購入。
ちなみに場所はここ。
南米の夜行バスって正直もっとボロいのを想像してたけど、座席は広くて清潔。

エアコンも効いてるし、車内は意外と快適。
たまーに山奥でギャングに襲われる話も聞くけど、俺は無事到着。
ブエノスアイレスのバスターミナルはかなり大きいので、降りた瞬間から都会感がすごい。
泊まった宿:プエルトリモンホステル

1泊約2500円。
おしゃれで清潔、キッチンも使えて自炊派にはありがたい。
宿周辺は落ち着いた雰囲気で治安も悪くない。
唯一の難点はバスターミナルから距離があること。大きな荷物を背負っての移動はまあまあしんどい。
1日目:到着後は市内中心部を散策
世界一広い通り「7月9日通り(AV.9 de Julio)」

ブエノスアイレスの象徴的存在と言えば、やっぱり「7月9日大通り(AV.9 de Julio)」
アルゼンチンの独立記念日から名前が付けられたこの大通りは、幅およそ140m、車線は片側最大7〜8車線もあるモンスター級の道路。
真ん中には分離帯や芝生、歩道、地下鉄の入り口まであって、普通の道路というより“街の中にもう一つ街がある”感覚。
通りを横断するのも一苦労で、信号を一回では渡り切れないことが多い。
俺も実際に挑戦したけど、渡りきるまで約1分かかった。
中央付近には高さ67mのオベリスコ(Obelisco de Buenos Aires)がそびえ立っていて、ここが写真スポットとしても有名。
夜はライトアップされて昼間とは全く違う雰囲気になるので、昼夜両方見る価値あり。
ちなみに2022年のFIFAワールドカップでアルゼンチンが優勝した時、このAV.9 de Julioは人で完全に埋め尽くされたらしい。
数百万人規模の人々が国旗を振り、歌い、踊る――そんな映像を見て「ここで優勝の瞬間を味わえたらやばかったな…」と心から思った。
世界で最も美しい書店「エル・アテネオ」

ブエノスアイレスには、観光客だけでなく本好きの心も鷲掴みにする名所がある。
それが「エル・アテネオ・グランド・スプレンディド(El Ateneo Grand Splendid)」
ここはもともと1919年にオープンした劇場で、のちに映画館を経て、現在の書店に生まれ変わった。
元劇場の荘厳な造りをそのまま活かしているから、書店というより“本の宮殿”といった雰囲気。
店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、豪華な天井のフレスコ画と金色の装飾。
壁や天井の細かな彫刻も当時のまま残されていて、歩くだけで100年前の空気を感じられる。
中央の舞台部分は今やカフェになっていて、観客席にあたる場所がすべて本棚に変わっている。
ここでコーヒーを飲みながら本を眺めていると、時間の感覚が完全に狂う。
もちろん本はほぼスペイン語なので、正直内容はわからない(笑)。
でもこの書店は、本を買うためだけじゃなく「空間を楽しむ場所」だと思う。
俺も実際、1冊も読まずに1時間くらい写真撮ったり、舞台のカフェでぼーっとしてた。
店内の照明は柔らかく、BGMも落ち着いていて、劇場時代の雰囲気が自然と残っている。
2日目:カミニートとボカジュニアーズの聖地へ
カミニート

ブエノスアイレスで最もカラフルでフォトジェニックな場所といえばカミニート(Caminito)。
スペイン語で「小道」という意味で、その名の通り、細い通り沿いに色鮮やかな建物が並んでいる。
もともとは港湾労働者たちが住む下町で、家の外壁に船のペンキを塗ったことから、このカラフルな街並みが生まれたと言われている。
通りを歩くと、黄色・赤・青・緑といったビビッドな壁が視界いっぱいに広がり、どこを切り取っても絵になる。

建物のバルコニーからはマネキンが顔を出し、道端ではアコーディオンの音色とともにタンゴを踊るカップルの姿。
まさにアルゼンチン文化を肌で感じられる場所。
カミニート周辺には土産物屋やアートショップがぎっしり並び、手描きのタンゴポスターやカラフルなマテ茶セットなど、ここでしか手に入らないアイテムも多い。
カフェやレストランのテラス席でコーヒーを飲みながら、目の前で繰り広げられるタンゴを眺めるのも贅沢な時間。
昼間は観光客で賑わうけど、道を一本外れると静かな住宅街になるので散策も楽しい。
ただし夜は人通りが少なくなるので、訪れるなら午前〜午後の明るい時間帯がおすすめ。
週末は特にパフォーマーや屋台が増えて、一層活気が出る。
ボカジュニアーズのスタジアム(ラ・ボンボネーラ)

ブエノスアイレスに来て外せないスポットのひとつが、アルゼンチンを代表する名門サッカークラブボカ・ジュニアーズの本拠地「ラ・ボンボネーラ(La Bombonera)」だ。
収容人数は約54,000人。
スタジアムの外周にはマラドーナやリケルメ、テベスなど、クラブの英雄たちの巨大な壁画が描かれている。
さらに公式ショップにはアルゼンチン代表のメッシやマラドーナのユニフォーム、ジャージ、キャップがずらっと並び、サッカーファンにはたまらない空間。
ショップ限定のグッズも多く、つい財布の紐がゆるむ。
俺が行った時は、スタジアム前で少年たちがストリートサッカーをしていて、ちょっと混ぜてもらった。
小学生くらいの子なのに足元の技術がエグい。
「これがアルゼンチン代表を生む国か…」と妙に納得した瞬間だった。
もし時間があるならスタジアムツアーもおすすめ。
ロッカールームやVIP席、ピッチサイドまで入れるプランもあり、選手目線でグラウンドを見られるのはサッカーファンには鳥肌もの。
ツアーは英語やスペイン語がメインだけど、雰囲気だけでも十分楽しめる。

まとめ:2泊3日で行くブエノスアイレスおすすめルート

- 1日目:AV.9 de Julio → エル・アテネオ → 市内散策
- 2日目:カミニート → ボカジュニアーズのスタジアム → 夜はタンゴバーへ
- 3日目:カフェで朝食 → お土産探し
南米のパリ、ブエノスアイレスは、サッカーと文化と街歩きが好きなら絶対に外せない。